やせっぽち寄稿文

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【indigo la End/通り恋】歌詞の意味を徹底考察 これほど切ない恋の歌が他にあったか。


10/9発売のアルバム「濡れゆく私小説」収録曲、「通り恋」

これがラブソングだ。王道ラブソング、なんて言葉では安すぎる。

これこそがラブソングそのものなんだ。

そう心から思えるほどに、この曲を聴くと胸が張り裂けそうになる。

これほどまでに切ない曲を私は聴いたことがない。


indigo la End「通り恋」   indigo la End Official YouTube Channel より

 

まだ曲を聴かれていない方は、是非一度聞いてみていただきたい。

この記事ではその歌詞に注目しながら、この愛の歌の魅力を語っていく。

 

 

歌詞考察

この曲で歌われるのは、通り雨のように過ぎ去っていった恋の話だ。

苦しむくらいなら、あの日の恋なんてもう忘れてしまいたい。

誰しもがそう思うだろう。この曲も決してその例に漏れない。

 

大体あなたのことはわかってるって 言ったかもしれないけど

得意料理も知らないままだった

笑い話になるまではもう

忘れてしまいたいよ

 通り恋 作詞 川谷絵音


得意料理の一つも知りやしなかった。同じ言葉でまやかしあった。

今更歌うだけ馬鹿げている。

ただ、昔の自分が情けなくなるだけだ。あの日の別れが辛くなるだけだ。

「笑い話になるまではもう 忘れてしまいたいよ」

そんな自分忘れてしまえたらいい。それでいいはずなんだ。

 

 

しかしこの曲は、そんな見せかけの感情だけを歌って終わりはしない

 

もう泣いてもいい 乱れてもいい 壊れてもいい

だけどあなたを愛してることだけ 歌うよ

もう僕らの中に刻み込まれた 一部とはいえ大きな愛を

閉じ込めたままじゃいられない

  通り恋 作詞 川谷絵音

 

あの恋を忘れることなんかできるはずがない。

だってあなたが好きだから。

心が張り裂けそうになりながら、川谷絵音はそう綴った。

終わった恋を振り返って、今更愛を叫ぶなんてみっともないだろう。見る人が見れば、それは情けない歌詞なんだろう。

だけど彼はありのままの感情を言葉にして、丁寧に紡ぎ合わせた。

 

 

あなたがしてた指輪のサイズを 遠回しに聞いたことも

靴のサイズだけ直接聞いちゃって 笑われたことも

覚えてるだけで実感がないんだよ

でもさ、やっぱり 好きなんだ

何でもない 何でもないと 言い聞かせては

辿るあなたの記憶に包まれてしまうよ

そう歌う声が枯れるだけなら 

一部とはいえない大きな愛を

叫び続けるよ

通り恋 作詞 川谷絵音

 

通り恋みたいな話。もう通り過ぎていった恋だ。覚えてるだけで実感なんてない。

 でも、やっぱり好きなんだ。

 たとえ泣いてしまおうと、乱れてしまおうと、壊れてしまおうと、この愛を叫ばずにはいられない。

忘れられるようなものではない。もう一部なんかじゃない。

声が枯れようと叫び続ける。

 

この胸を劈くような切ない歌がラブソングでないのならば、一体何と呼べようか。

 

 

 

 この曲にあるのは、美談紛いの失恋話でも別れの理由の朗読でもない。

心が張り裂けそうになりながらも、胸に刻み込まれた愛を叫ぶ川谷絵音の姿。たとえみっともなくたって、ただ「あなたが好き」と歌う川谷絵音の姿。たったそれだけ。

MVだってそうだ。映像に登場するのは、おしゃれな演奏シーンでも美しい女優の芝居でもない。

過去の恋にすがって泣き叫ぶ、川谷絵音の姿。

たったそれだけだ。

本当にたったそれだけなんだ。

 


だけどそれだけだからこそ、その忘れようのない感情が圧倒的な切なさを持って私たちの胸に届くのだ。

私たちの忘れようとしていた愛の感情を呼び起こすのだ。

 

通り雨が降った4月の夜

追伸「あなたが好き」

 通り恋 作詞 川谷絵音


これこそが恋の歌だ。

これこそが、私たちが愛してやまない ”ラブソング” なのだ。

 

 

indigo la End が作り出した、きっと誰の心にも突き刺さる最高のポップス。

どうか何の偏見も受けず、聴く者すべてを魅了してほしいと願うばかりである。

 

 

※記事の中で川谷絵音さんを軽蔑するような言い方になってしまったことに関しては申し訳なく思います。どうかご容赦ください。

 

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ご意見ご感想などありましたらお気軽にコメントください。

 

 

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