やせっぽち寄稿文

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【緑黄色社会/sabotage】歌詞の意味を考察 自分らしさを見失っているあなたへ


緑黄色社会「sabotage」

ただなんとなく日常を過ごして、いつの間にか自分らしさが何なのかわからなくなってしまっていた。そんなあなたに是非聴いてほしい緑黄色社会の最新曲です。

波留さん主演のドラマ『G線上のあなたと私』主題歌で、現在各種ストリーミングサイトで先行配信中。

sabotage

sabotage

  • 緑黄色社会
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

YouTubeではMVも公開中です。


緑黄色社会 『sabotage』Music Video (TBS系火曜ドラマ『G線上のあなたと私』主題歌)緑黄色社会 より

 

 ここではその歌詞に注目して、楽曲を紐解いていければと思います!

 

sabotageとは

「怠けること」を意味する日本語「サボる」の語源として知られるフランス語「sabotage」。楽曲中でもおおむね「サボる」と同じ意味合いで使用されています。

少しでも楽に生きようとする生き方そのものを指して使われている感じですね。

余談ですが、フランス語や英語圏での「sabotage」は「破壊活動」を意味する単語なので基本的に日本語の「サボる」のような意味はなかったり。(Wikipediaより)

 

 

歌詞解釈

1番

せーので駆け出したはずなのにどうして
まるで私だけがサボタージュ
YESかNOの間でなんとなく生きて
まとわりついた悪いクセ

sabotage 作詞 長屋晴子

これといって決断することもなく、なんとなく人生を送っていたら周りに置いていかれてしまっていた。そんな”私”の境遇が描写されています。

YESかNOか、どちらかを選択することは何かしらの代償が伴うもの。決断することから逃げ続けて、ただ立ち止まっているだけのような人生を”サボタージュ”と表現しているようです。

「まるで私だけがサボタージュ」とあるので、この段階ではまだ自分がサボっていると認めていません。

 

そんなはずはない
だって集めてきた 好きなモノやヒト
あれ なんだったっけ 

sabotage 作詞 長屋晴子

 自分はサボって生きていたはずがない。だってこんなに好きなものがあるんだから…と反論しようとした”私”ですが、ここでハッと気づきます。

ただなんとなく生きてきた”私”に、自信をもって言える”好きなモノやヒト” なんてなかったのです。意志なんて持たず、YESかNOの間で暮らしてきただけなのですから。

楽に生きようとして、いつの間にか自分らしい人生が何なのかわからなくなっていた主人公。他人事には思えなかったのはきっと私だけではないでしょう。

 

なんだか今なら
愛されるより愛したいとさえ思う
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの 

sabotage 作詞 長屋晴子

 好きなモノも好きなヒトもなく、自分らしさなんて何もないまま消えちゃうのなんて嫌だから。ここでようやく”私”が動き始めます。

「なんだか今なら愛されるより愛したいとさえ思う」。

 いままでは「誰かから愛されたい」という受け身の態度でしたが、むしろ自分から愛してみたい、と。

この曲における「自分らしさ」は、「好きなモノやヒトを見つけて追いかけていくその過程」なのだと思います。持っている憧れや趣味の集合こそが自分らしさ。

主人公は”好き”や”嫌い”の判断をずっとサボって生きていました。だからこそ何かを好きになることで、愛することで「自分らしさ」を刻み込もうとしているのではないでしょうか。

 

 

 2

いつもは似たもの同士なのにどうして
どうせ私だけがサボタージュ
一度や二度の過ちがなんだ
数えりゃ1,2,3,4.... 

sabotage 作詞 長屋晴子 

似た者同士のはずなのに、なぜか友達がずっと先を走っているような気がして…

ここでは1番と異なり、どうせ私だけがサボっていたんだろう、とこれまでの自分の過ちを認めています。好きなモノや好きなヒトがないことに気付いたからでしょう。

「一度や二度の過ちがなんだ」

たったそれだけで何で置いていかれないといけないんだ、と開き直って反論しようとするものの、いざ過去を振り返ると過ちだらけ。周りと差がついた原因が自分自身にあると認めざるを得なくなったのです。

 

ならばここからだって奮い立てよ
好きなモノやヒト
集めて行け 

sabotage 作詞 長屋晴子

 だったら、ここから自分らしさをみつけて走り出せばいい。”私”は再び前を向きます。

過ちに気付いたのに全くへこむ様子がない主人公。この類の楽曲で他にないくらい、めちゃめちゃポジティブです…(笑)

 

追い越されながら
見つけたのは自分らしさの欠片
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの 

sabotage 作詞 長屋晴子

せーので駆け出して周りに置いていかれていたはずの主人公。

よって「追い越されながら」ということは、一度走るスピードを緩め、さらに後ろを走っていた誰かに追い抜かれたということ。過ちに気付いた主人公は一旦前に進むのをやめて、好きなモノやヒトを集めることで自分らしさを集めているようです。自分らしい進む方角を考えている、といったところでしょうか。主人公の後ろにも人いたのか…

自分らしさを見つけた主人公は走り出します。

 

 

3番

何も出来なくたって持ってなくたって
追いかけてる今が楽しいんだって思えたの
きっと浮かれている
だけど輝いてる
ああ生きている 

sabotage 作詞 長屋晴子

 流されるままにただ日々を送って、いつしか自分らしさも生きる理由も見えなくなっていた主人公。

”サボタージュ”をやめて、自分らしさを再発見して、本当に自分が愛したものを追いかけて。そこでようやく気付くのです。今の自分が一番輝いていると。ああ、生きるってこういうことなのか、と。

当たり前のはずだけど、生きていく中で忘れ去られていた大切なことに気が付き始めたのです。

 

 

なんだか今なら
愛されるより愛したいとさえ思う
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃいたくない
これが私だと
少しだけなら
今は胸を張って言えるの 

sabotage 作詞 長屋晴子

自分らしさなんてなかったけれど、好きなモノや好きなヒトを探し集め、再び前へ走り出した主人公。今なら”これが私だ”と胸を張って言える”自分らしさ”があります。

楽曲冒頭にはいなかった、好きなモノをがむしゃらに追いかける輝いている” 私” がここにはいるのです。

 

 

感想・まとめ

楽に生きられるようにって、いつだってはっきりした答えなんて出さず、ただなんとなく日常を過ごして。

そんな暮らしの中で、いつしか僕らは自分らしさがなんなのかわからなくなっていた。

夢も目標も見えない、そんな時代だからこそ響き渡る存在証明「sabotage」

 

自分らしさを見つけるため。このまま消えちゃうなんて嫌だから。

社会に流されるのなんてやめて、愛したいものを愛して、自分らしさを追いかけて。

ああ、生きているってこういうことか。

やっとそう思えるんだ。

 

そんな当たり前だけど、時代の流れにいつしか忘れ去られていった大切なことに気づかせてくれる素晴らしい楽曲です!

 

 

 

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