やせっぽち寄稿文

主に邦楽関連の記事を扱っております。

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ロックスターをもう一度


 

最近の人々の音楽の楽しみ方に少々思うところがあったので、久しぶりブログを更新させていただく。

 

ミュージシャンの在り方

ベースギター, 和音, クローズ アップ, エレク トリック ギター, 指, 手, 楽器, ミュージシャン

ミュージシャン。ロックバンド。

 

本来彼らの作り出す音楽はある種の芸術であり、彼らはいわゆる【芸術家】であるはずである。

中には常識が無い人も、何らかの障害を抱えた人も、思い出したくもない過去がある人もいるだろう。社会に出て到底活躍できそうもない人がバンドマンをやっている、なんてこともザラにある。

 

 

だが、そんなことは実際のところ何の問題にもならない

 

彼らの芸術を愛している人にとって、彼らの日常生活がどんなものであれはっきり言ってどうだっていいのだ。結婚していようがしていまいが、変人だろうが変人であるまいが関係ない。

 

ステージに立って歌うその姿。作り出した最高の音楽。それだけを人々は愛している。

 

あのフレディ・マーキュリーだって不倫が原因で離婚しているし、ジョンレノンだって大麻所持で逮捕されている。

しかし例え芸術家がプライベートで過ちを犯していようとも、芸術そのものは愛され続ける。

 

芸術とはいつの時代もそういうものである。

 

 

あいみょんから見る ”ロックスター”

「憧れてきたんだ」というあいみょんの楽曲がある。

憧れてきたんだ

憧れてきたんだ

  • あいみょん
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 ただひたすらまっすぐに、ロックスターやスーパーエンターテイナーへの憧れを歌った楽曲だ。

 

「あなたたちが奏でた音で あなたたちが見せた芸術で 私は変わったんだ」

 

彼らの姿そのものを愛していたし、その姿に憧れて彼女もミュージシャンになった。

墓に埋まってるんなら掘り起こしてギターを握らせろ。ブタ箱の中にいるなら早く出てこい。最高だったところをもう一度見せてくれ。

 

あいみょんが憧れ続けた "ロックスター"。

 

最高の作品さえ見せてくれれば、それ以外の事なんかどうでもいい。

 

長い長い歴史の中で、他の分野の芸術家と同様ロックスターというものはそんな存在だった。そんな存在でいいはずだった。

 

しかしどうやら最近は、音楽の楽しみ方そのものが変わってしまったらしい

 

変わり果てた音楽の楽しみ方

コンサート, 群衆, 視聴者, 人, 音楽, エンターテイメント, 祭り, パフォーマンス, 楽しい, バンド

ツイッターでよく「あのバンドの○○カッコいい!」みたいなつぶやきを見かける。

しかしそれは「あんな曲を作れるなんてカッコいい」という意味ではなく、「キムタクカッコいい!」と全く同じ意味合いで。

 

ミュージシャンが動画を投稿すれば「尊すぎ無理!」と言われ、MVを公開すれば「3:20の○○の仕草最高!!」だとか「可愛い!!」だとか言われる。

普段は「大好き♡」のようなリプライで溢れ、熱愛報道が出れば「裏切られた」と言われ、不倫をすれば「死ね」と言われる。

 

 

もはや世間のミュージシャンを見る目は昔のそれとはまったく違う。

現代のミュージシャンは完全に【アイドル】であり【芸能人】なのである

もはや誰も、芸術それ自体を楽しんでなどいないのだ。

 

 

だからと言って、そんな楽しみ方を否定する気はさらさらない。

私だって米津玄師の謎めいたプライベートは気になるし、aikoさん可愛いなとか林檎さん美しいなとか思う。誰と誰が付き合っているかはそりゃ気になる。

ミュージシャンをどんな視点で楽しむか。それは聴く側の自由である。

 

 

しかし今大きな問題なのが、そのアイドル的な楽しみ方をミュージシャン側に押し付けてしまう人が溢れかえってしまっているということである。

 

 

おかしな世の中

例えば、ある人に熱愛報道が出たとする。

 

もしそれがアイドルならば、多くの人が批判するのも頷けることであるし、きっとそれは自然なことである。

なぜならアイドルは、元々その人間性を売りにして商売しているから

私は恋愛禁止でやってますよ、と言って人を好きにさせたのにそれがだったのならば、それは批判されて然るべきである。

 

 

しかしそれがミュージシャンであった場合、全く事情が異なってくる。

 

彼らは音楽で人気を集めよう、というつもりでミュージシャンをやっている。

音楽を作っている芸術家に対して、こちらが勝手に【アイドル】としての楽しみ方を見出しているだけ。彼らには別にアイドルになろうなんて意図はないはずだ。だって【ミュージシャン】なのだから。

 

 

それなのに、熱愛報道が出ようものならミュージシャンを【アイドル】として楽しんでいる人々は「話が違うじゃないか」と暴言を吐き捨て、掌を返すように誹謗中傷を始める。これは全くのお門違いではないか。

 

 

音楽で勝負しているはずのミュージシャンが、プライベートで少しでも問題を起こすと「裏切られた」などと文句を言われる。ちゃんちゃらおかしい。別に彼らは、清廉潔白であることで人気を集めようとはしていない。極論を言えば、不倫をしようが何の問題もないはずなのだ。勝手にアイドルに仕立て上げ、妄信した世間がどう考えたっておかしい。

 

 

音楽をどんな楽しみ方をしようがこちらの勝手だが、それをミュージシャン側に押し付けるのは間違っているはずなのだ。

 

 

 

今やどんなミュージシャンも、一度不祥事があれば大炎上してしまう。

 

例え問題を起こさなくとも、ちょっと恋を始めただけ「ふざけるな」と怒り出す人が現れる。King Gnu 井口理はただの熱愛報道で批判の的となり、ツイッターのアカウントを削除するまでに精神的に追い込まれた。お相手は元アイドルといえど、今はアイドルではないのだから恋をしようがなんの問題もないはずなのに。

こんな話馬鹿げている。

 

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King Gnu 常田大輝 Twitterより

 

鳴らしてる音が全て。そう思えない人間は予想以上に多い。

 

多少の不祥事を起こそうとも、そんなもの関係なく万人に作品を愛される。

そんな ”ロックスター” は、もしかするともう二度と現れないのかもしれない。

 

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