やせっぽち寄稿文

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【欅坂46/角を曲がる】歌詞の意味を徹底考察! 平手友梨奈が歌う少女の不安。


欅坂46・平手友梨奈ソロ曲「角を曲がる」

彼女にしか表現できない圧巻の世界観があふれる一曲です。

自身が主演を務めた映画「響」主題歌で、欅坂46初の東京ドーム公演にてWアンコールで披露されたことで大きな話題を呼びました。

 

2019年9月20日にはMVも公開。鳥肌が止まらない鬼気迫るパフォーマンス。

必見です。


欅坂46 『角を曲がる』

 

 

歌詞解釈

みんながおかしいんじゃないのか

自分は普通だと思ってた でも何が普通なのか?

その根拠なんかあるわけもなくて…

角を曲がる 作詞 秋元康

 自分は普通だと思いたいけれど、その根拠なんかどこにもない。

もしかしたら自分はおかしいんじゃないのか、仲間外れなんじゃないか、そんな誰しもが心のどこかで抱える不安が語られています。

主人公は曲を通して、ずっとこの不安と闘い続けます。

なんだか社会で自分だけが間違っているかのような、どうしようもない不安。

 

 

もう誰もいないだろうと思った真夜中

こんな路地ですれ違う人がなぜいるの?

独り占めしてたはずの不眠症が 私だけのものじゃなくて落胆した

角を曲がる 作詞 秋元康

 自分だけが周りと違うことを恐れる一方で、自分は自分らしくありたいと願う主人公。

どっちつかずの想いです。

だけど、人とこんな時間にすれ違った。

そんな自分の個性だと思っていた不眠症は自分だけのものではないと知った。

個性を失った主人公は深く落胆します。

 

らしさって 一体何?

あなたらしく生きればいいなんて 人生がわかったかのように

上から何を教えてくれるの?

周りの人間(ひと)に決めつけられた 思い通りのイメージになりたくない

そんなこと 考えてたら眠れなくなった

だからまたそこの角を曲がる

角を曲がる 作詞 秋元康 

「あなたらしく生きればいい」なんていうけれど、”らしさ”っていったい何なんだ。

自分らしさがなにかももはやわからない。だけど皆と同じように生きたくはない。

一体どこに進めばいいんだ、と主人公は生き悩みます。

そして眠れず、またそこの角を曲がる。

”また”そこの角を曲がる、とあることから、何度も繰り返しその角を曲がっているのがわかります。考え事をして眠れなくなり、同じ路地をくるくると周回。

まっすぐにどこかへ向かうわけではありません。

どこかゴールがあるわけでもなく、彷徨う主人公。

 

 

星空さえも中途半端だ 街の灯りが明るすぎて…

明日が晴れようと雨だろうと 変わらない今日がやって来るだけ

角を曲がる 作詞 秋元康

 星空”さえ”も中途半端。もちろん主人公の心も中途半端です。

群れることもできず、自分らしさも見つからない。

本当は自分らしく独り歩みたいけど、社会を生きる他の人々の営み ”街の灯り” がその思いを邪魔します。

そして明日もなにも変わらない一日がやってくる。

逃げ場のない不安が主人公を襲います。

 

 

本当の自分はそうじゃない こうなんだと 否定したところで

みんな他人のことに興味ないし…

えっ なんで泣いてんだろ?

だって近くにいたって誰もちゃんと見てはくれず

まるで何かの景色みたいに映っているんだろうな

フォーカスの合ってない被写体が泣いていようと睨みつけようと

どうだっていいんだ

わかってもらおうとすればギクシャクするよ

与えられた場所で求められる私でいれば 嫌われないんだよね?

問題起こさなければ しあわせをくれるんでしょう?

角を曲がる 作詞 秋元康

主人公の中に秘められた思いが溢れ出します。

本当は自分のことをわかってもらいたい、受け入れてもらいたいけれど、結局誰も自分の想いになんて興味がない。悲しんでようが抵抗しようがどうでもよくて、ただ都合のいいように生きてくれればそれでいいんだ。否定したってどうにもならないんだ。

そんな現実に直面しては、涙を流す主人公。

”嫌われないんだよね?” ”しあわせをくれるんでしょう?”と誰に聞くわけでもなく問いかけます。

求められた生き方をすればいいとわかってはいるのに、それを飲み込むことができずにいるのです。そして何故か独り泣いているのです。

世の中に対するどうしようもないやるせなさ。

 

 

らしさって 一体何?

あなたらしく微笑んでなんて 微笑みたくないそんな一瞬(とき)も

自分をどうやれば殺せるだろう?

みんなが期待するような人に 絶対になれなくてごめんなさい

ここにいるのに気づいてもらえないから

一人きりで角を曲がる Ah Ah Ah Ah

角を曲がる 作詞 秋元康

 ”あなたらしく微笑んで” という言葉にNOを叩きつけます。自分を殺さないと笑えない時だってある。自分を殺すことなんてできやしない、と。

さらに自分を殺してしまえば自分らしくは笑えない。じゃあ”らしさ”っていったい何?

何も素直に受け止められない思春期の少女。どうしても世の中に馴染むことができない、そんな主人公の心情が痛いほど伝わってきます。

そして彼女の一つの答えが、”みんなが期待するような人には絶対になれない” というもの。思い悩み続けているものの、”絶対に” という言葉には強い意志を感じます。

何もわからないなりに彼女は、きっと自分を貫いて生きていくのでしょう。

 

そして誰も他人に興味のないこの世の中で、誰にも気づいてもらえない彼女は涙を流しながら、今日も ”一人きりで” 角を曲がるのです。

 

 

まとめ

平手友梨奈ソロ曲、「角を曲がる」

誰も人のことなんか興味ないから自分を主張したって仕方がない。
だけど自分を殺せなんかしない。
こんなどうしようもない世の中で一人の少女が抱える葛藤を描いた一曲です。
そしてそれを等身大で表現した平手友梨奈。


社会に馴染めないし馴染みたくもないけれど、自分の居場所がどこにあるのか分からず不安でしかたがない。
平手はこの誰しもが抱える名状しがたい感情を具現化したような人物です。
弱くて、儚くて、今にも崩れそうなほどに脆い。
それでいて、瞳の奥に誰よりも強い光を宿しています。
絶対に社会に屈することのない、狂気にも似た光。
そんな彼女が唄うからこそ、この曲に大きな意味が生まれるのではないでしょうか。
これは彼女が感情を込めて歌っているからだとか、そんな次元の話ではないと私は思います。
彼女こそが、この曲の主人公なのです。

 

 

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