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【King Gnu/小さな惑星】歌詞の意味を考察! 世界が少しだけ愛しく思える名曲


King Gnu『小さな惑星』

Honda VEZEL CMソングに起用されている、アルバム『CEREMONY』収録曲です。

小さな惑星

小さな惑星

  • King Gnu
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

冷たい風が吹き付ける世の中だけど、あなたがいればそれも悪くないよな。自然とそんなことを想わせてくれる心地のよいリリックと、軽快なメロディラインがどこまでも癖になりますね。

ここではその歌詞に注目して楽曲を考察していきます!

 

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歌詞解釈

1番

ずっと夢を見ていたいのに
決まった時間に今日も
叩き起こされるんだ 

大きな欠伸くらい許してよ
酸素が足りずに今日も
産声をあげているんだ

本当はもっと夢の世界に浸っていたいのに、私たちはいつも決まった時間に現実に引き戻されてしまいます。仕事のため、学校のため。

夢もろくに見せてくれやしないつまらない世の中です。

欠伸は脳に酸素が足りない時に起こるといわれています。退屈な気持ちを象徴するような失礼な行為。そんなくだらない世の中ならば、せめて欠伸くらいは許してくれ。酸素が、人生の活力が足りないんだから、せめて欠伸くらいさせてくれ。

産声は赤ん坊が初めて酸素を取り入れるために行う呼気のこと。

面白みに欠ける社会の中で、生きるエネルギーが不足している私たちは今日もどこかで産声を上げています。

 

小さな惑星の
いつもの街角の
何気ない陽だまりの中で

この小さな惑星の、いつもの街角の何気ない陽だまり。

『小さな惑星』といわれると、「地球」やら「世界」やらといわれるよりもずっと身近で親しみのある響きが生まれます。

なにひとつ特別なものなんてない日常のその中で。

 

凍った愛が静かに溶け出したんだ
街から仄かに春の匂いがした
結局何処へも行けやしない僕らは
冬の風に思わずくしゃみをした 

 いつもの街角で、凍った愛が静かに溶けだした。

社会は真冬のように凍てついた場所です。夢も見させてくれないような、冷たくて淡泊な世界。愛なんて美しい感情はとっくに凍り付いてしまいました。

だけど、それが静かに溶けだした。その理由は後の歌詞で説明されるのですが、確かに愛という感情が再び心の中で動き出すのです。つまらない世の中だけど、ほんの少しだけ春の暖かさを感じることができた。

愛を感じたところで、世の中そのものは何一つ変わりません。結局僕らはどこにも行けないし、冬の風は依然として冷たいまま。その厳しさに思わず僕らはくしゃみをしてしまいました。結局社会の中で僕らは無力なのです。

 

 

2番

終わらない歌を
歌っているんだ
意味のない日々に
何を恐れてるのか 

 そんなつまらない世界でも、私たちはいつだって終わらない歌を歌っています。生きることを諦めたような絶望の歌ならば、きっとそこには終わりがあるはず。永遠に叶うことのない希望の唄を、ありもしないような幸せの歌を今日も口ずさむのです。

元々レールも何も敷かれていない、意味なんてない日々。何をしようと恐れる必要などありません。

 

鳥たちは無心で飛んでゆく
ただただ空の青に
魅せられてしまったのか

鳥たちは空の青に魅せられたように無心で空を飛んでいきます。ただただ自由を追い求めるように。

鳥たち ”は”。私たちは、結局自由になんてなれやしません。今日も確かな意思と感情をもって、高望みなんかせず、この『小さな惑星』で地に足つけて生きていくのです。

 

同じ夢を見たんだ
在り来たりな夢だったと
あなたがふっと笑うから

《同じ夢を見たんだ》。”あなた”が夢の内容を知っている様子なので、昔見た夢と同じだったのではなく ”あなた” と同じ夢を見たのでしょう。

遠く現実から離れた夢の話をしたりなんかして、「在り来たりな夢だよね」なんて言ってあなたがふっと笑う。なんだかすごく心がほっこりするような出来事です。意味なんて無いつまらない社会だけど、こんな時にはちょっとだけ暖かい気持ちになれます。

”愛” という感情が動き出すのがなんだかわかるような気がしませんか?

 

凍った愛がみるみる溶け出したんだ
心の奥底に春の風が吹いた
次第に綻びボロが出てきたとして
まあそれも別にいいかと
くしゃみをして笑い合うのさ 

 《凍った愛がみるみる溶けだしたんだ》。小さな惑星の、いつもの街角の、何気ない陽だまりの中でのなんてことないあなたとの会話で、もうすっかり凍り付いていた愛に温もりが蘇ります。

愛が動き出して心の奥底に春が訪れたとして、世の中は依然として冬のまま。呑気に愛を感じてのろけているうちにボロが出るかもしれません。

でも、《まあそれも別にいいか》

世界がどうあろうと、人生がどうなろうと別にいいんです。”あなた” との何てことない会話を楽しめるなら、どれだけ世界が冷たかろうとどうでもいい。

冬の風に思わずくしゃみをして、それさえもあなたと楽しく笑いあえる。こんな愛おしい人生なら、それで十分ではありませんか。

自由に魅せられるのではなく、すぐ目の前にある今を愛していこう。

この小さな惑星の営みがちょっとだけ愛くるしく思えてくる、最高に美しい歌詞だと思います…

 

まとめ・感想

夢も見させてやくれないつまらない世の中です。人の温もりも無くなって、愛もとうに凍りついてしまいました。

だけどあなたと笑いあっているうちに、凍った愛が静かに溶け始めます。つまらない世界だけれども、それさえもあなたと笑い合える。「まあそれも別にいいか」

終わらない歌を歌っていきましょうよ、人生呑気に笑い合って楽しみましょうよ、と彼らはこの曲で教えてくれます。

『小さな惑星』

この小さな小さな地球という惑星が、少しだけ愛おしく思える素敵な楽曲です。

 

 

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